収蔵品展
第70回記念 山形県総合美術展覧会特別展
第10回記念 山形市所蔵美術品展
文翔館開館20周年協賛事業
県美展をいろどった作家たち
今年、山形県総合美術展覧会(県美展)は第70回の記念展を迎えました。また、その運営に当初から携わってきた山形県美術連盟にとりましても、創立70年の節目の年となりました。
終戦直後の混乱と不安が残る中、山形在住の美術家の方々が結束して創設した県美展は、中央に依存しない山形独自の文化の創造を掲げて開催されました。1946年5月15日付山形新聞では、「序曲奏でる県美展」と題し、全県下の美術家、疎開作家、在京作家ら一丸となった展覧会がいよいよ6月に開催されることが決定したことを予告し、「美術山形派の序曲は今静かに奏でられる」と記しています。
県美展は、これまで、中央で活躍する作家や山形の美術界の指導的立場として活動する作家など、数多くの美術家を排出してきました。美術家の方々の美術に対する真剣な取り組みと、自らが創設に関わった展覧会に対する愛情の連なりが、山形の文化の振興に多大な貢献をしてきた県美展70年の歴史そのものといえるでしょう。
本展には、県美展の草創期に活躍された美術家の絵画、彫刻、工芸約160点が一堂に会します。是非多くの皆さんにご覧いただき、山形の自然や風土を反映させた個性溢れる多彩な表現が奏でる響きに浸っていただければと存じます。また、本展を通じ、県美展の果たしてきた役割を再認識いただき、山形の地域に根ざした美術や文化について、改めて考える機会としていただければ幸いです。
展示作家
[日本画]小貫博堂、湯原柳畝、石山太柏、高嶋祥光、笹原富山、朝一圭鳳、根上富治、今野可啓、渡辺観鳳、安孫子荻聲、村山紅果、小松均、加藤松渓、今田晴康、伊藤王淏、佐藤美雄、菊地友一、米本豊司、結城天童、佐藤孔宣、今野忠一、尾越勝之助、松田五郎、遠藤桑珠、福王寺法林、高橋澄爽、高嶋晟子、川合啓史
[洋画]小塚義一郎、地主悌助、渡辺義一、椿貞雄、石井弥一郎、寺崎善弥、飛塚安吉、布施信太郎、牧野柿五郎、奈良村正史、為本自治雄、土田文雄、新海覚雄、菅野矢一、齋藤求、小松恒太郎、清野恒、今井繁三郎、青山貞治、渋谷円吉、細梅久彌、丹野良雄、真下慶治、近岡善次郎、三井惣一、川合喜二郎、中島久雄、土井栄、清野克巳、布施哲太郎、岩田ちよ、梅津五郎、佐藤昌祐、原田敬造、橋本晶夫、前田春治
[彫刻]服部午山、小野田高節、新海竹蔵、新関國臣、熊谷幸太郎、桜井祐一、椹沢伸行、尾形喜代治、佐藤助雄、高橋剛、染谷英五、長橋阿久於、鈴木実
[工芸]本間蕣華、中川哲哉、結城哲雄、横倉嘉山、高橋敬典、佐藤正巳、吾妻菊太郎、長谷川恵久
会期 | 2015/12/10(木)〜2016/1/31(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12/28-1/4) |
入場料 | 一般 700(500)円 ( )内は前売り料金。20名以上の団体は2割引。大学生以下無料 |
主催 | 山形新聞、山形放送、山形県美術連盟、公益財団法人山形美術館、山形市 |
共催 | 山形県、公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形県芸術文化協会、山形市芸術文化協会 |