収蔵品展
当館に寄託されている19-20世紀フランス絵画の吉野石膏コレクション*より、シャガールとミロの版画作品を紹介します。
20世紀フランスの画家マルク・シャガールによる〈ダフニスとクロエ〉はギリシャの詩人ロンゴスによって書かれた恋物語を描いた42点セットのリトグラフです。パリのムルロ工房で制作され、リトグラフとしては異例の20色もの色彩を使用しているのが特徴です。また、同時代に活躍したスペイン出身の画家ジョアン・ミロの版画《大魔術師》《太陽の崇拝者》など6点も公開します。同時代に活躍した二人による豊かな色彩と詩情あふれる世界をお楽しみください。
会期 | 2019/6/4(火)〜6/23(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 6月10日(月)、17日(月) |
入場料 |
一般 700円/高大生 300円/小中生 200円 |
主催 | 山形美術館、山形新聞、山形放送 |
後援 | 山形市 |
お問合せ | 山形美術館 023 622 3090 |
*吉野石膏コレクションについて
1991年以降、当館に寄託されているフランス近代絵画のコレクションです。
吉野石膏株式会社(本社東京都)は、1901年に山形県吉野村(現南陽市)の吉野鉱山で石膏原石の採掘を開始。以来110年にわたり、石膏ボードを中心とした建材の研究開発と製造販売にあたっています。社内の創造的環境づくりを目的に、1970年代から日本近代絵画、さらに80年代後半からフランス近代絵画の蒐集を本格的にスタートさせました。
1991年、吉野石膏株式会社は故郷への文化的貢献のため、1985年の新館オープン以来20世紀フランス絵画の蒐集展示を活動の柱に加えていた山形美術館に作品18点を寄託しました。ルノワール、モネ、ピサロ、シャガールらの作品は当館で「吉野石膏コレクション」として公開されると大きな反響を呼びました。以降、同社および公益財団法人吉野石膏美術振興財団から追加寄託が相次ぎ、現在では印象派を中心に、バルビゾン派から20世紀初頭のフォーヴィスムやキュビスム、さらにエコール・ド・パリまでを網羅しています。今年は国内3館(名古屋・神戸・東京)巡回展が開催され、ますます注目を集めています。
なお、上村松園、横山大観、東山魁夷、平山郁夫ら日本近代絵画のコレクションは、天童市美術館に寄託され、公開されています。
beyond2020プログラムは、多様性や国際性に配慮した 文化活動・事業を政府が認証し、日本文化の魅力を 国内外に発信する取組です。
本事業はこの取組を応援しています。
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