収蔵品展
山形新聞・山形放送8大事業
平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
髙山辰雄《聖家族》と日本画五山展
東山魁夷・杉山寧・髙山辰雄・加山又造・平山郁夫 ─吉野石膏コレクション─
吉野石膏株式会社と吉野石膏美術振興財団より新たに髙山辰雄の代表作「聖家族」全26点と同名の銅版画16点が寄託されたのを記念して企画する展覧会です。1912(明治45)年、大分県に生まれた髙山辰雄は、東京美術学校日本画科で松岡映丘に学びます。若き日にゴーギャンに感銘を受け、鮮やかな色彩と簡略化された色面構成の作品を制作しますが、後年になると一転して人間の内面を見つめた心象風景画を多く制作します。本シリーズは人間存在を深く追求する主題と黒群緑のモノクロームの画面で観る者を圧倒し、1993(平成5)年の発表当時より大きな話題を呼びました。
この「聖家族」を中心として、人間、自然、宇宙をテーマにスケールの大きな画世界を展開し、現代日本画の世界に大きな足跡を残した髙山芸術の魅力を探るとともに、同社と同財団が所蔵する日本画の中から東山魁夷、杉山寧、加山又造、平山郁夫の作品を展示し、吉野石膏コレクションによる“日本画五山”の魅力を紹介します。
第1部:髙山辰雄 《聖家族》
1993年の連作26点に加え、先行作となる1976年の同タイトル銅版画16点と公開時の直筆看板1点を共に展示いたします。
第2部:日本画五山―東山魁夷、杉山寧、髙山辰雄、加山又造、平山郁夫
東山魁夷8点、杉山寧22点、髙山辰雄8点、加山又造27点、平山郁夫7点の合計72点を展示いたします。
会期 | 2015/7/23(木)〜8/23(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般 1,000(800)円、高大生 800(600)円、小中生 500(300)円 ( )内は前売り料金。20名以上の団体は各2割引。土曜日は中学生以下無料 |
主催 | 山形美術館、山形新聞、山形放送、山形県 |
共催 | 公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形県教育委員会、山形市、山形市教育委員会、山形県芸術文化協会、山形市芸術文化協会 |
協力 | 吉野石膏株式会社、公益財団法人吉野石膏美術振興財団、天童市美術館 |
髙山辰雄「聖家族III」(1993年)
髙山辰雄「聖家族X」(1993年)
髙山辰雄「聖家族XIX」(1993年)
東山魁夷「春映」(1989年)
杉山寧「還」(1987年)
加山又造「微風」(1994年)
平山郁夫「らくだ流沙行」(1995年)
関連イベント
【ギャラリートーク】
2015年8月2日(日)14:00〜 山形美術館展示室
講師:天童市美術館館長 池田良平氏
【記念講演会】「父 高山辰雄」
2015年8月9日(日)14:00〜 山形美術館3階ホール
講師:作家・映画監督 髙山由紀子氏、聞き手:当館顧問 加藤千明
定員80名(申込不要・座席は先着順)
展覧会についてのお問い合わせ:山形新聞事業部 023 642 7955