収蔵品展
東日本大震災復興祈念~東北新聞五社事業協議会連携企画
藤森武写真展「みちのくの仏像」
平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
東北地方は魅力的な平安仏の一大宝庫として知られる。ユネスコ世界遺産にも登録された岩手県・中尊寺の金色堂(国宝)はもちろん、6県それぞれに歴史と伝統、地域色豊かな仏像が数多く残されている。仏像写真といえば、多くの人が山形県酒田市出身の写真家土門拳(1909-1990)と作品集『寺巡礼』を連想するのではないだろうか。作品の多くは奈良・京都で撮影したものだが、土門本人はいずれ自らの出身地でもある東北での撮影を思い描いていたという。そんな遺志を受け継ぐように、土門の直弟子だった写真家の藤森武(土門拳記念館理事・学芸員)が東北各地の仏像を撮り続けている。
本展は、東北各地に残る魅力的な仏像の数々を、藤森の迫力ある写真によって紹介し、発生から4年を過ぎてなお深い傷跡の残る東日本大震災被災地の復興を祈念し、みちのくの民の信仰を集めてきた仏像たちに思いをはせる機会とする。東北5県の巡回展として東北新聞五紙事業協議会(東奥日報社、岩手日報社、秋田魁新報社、山形新聞社、福島民報社)が企画し、山形美術館での開催が皮切りとなる。
展示について
東北6県の特色ある仏像を藤森武が撮影した中から厳選し新たにプリントした写真100点、本山慈恩寺(寒河江市)の十二神将像を藤森が撮影し六曲一双に仕立てた屏風、さらに土門拳が撮影した岩手県平泉・中尊寺金色堂の作品8点(土門拳記念館所蔵)を紹介する。
併催
「吉野石膏コレクション 印象派の光とシャガール《ダフニスとクロエ》」を同時開催。山形美術館収蔵の吉野石膏コレクションから、ピサロ、モネ、ルノワールら印象派の作品とシャガールの版画を代表するリトグラフ《ダフニスとクロエ》(全42点)を展示する。
会期 | 2015/4/11(土)〜5/10(日) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(但し5月4日は開館し、5月7日[木]休館) |
入場料 | 一般・大学生 800(600)円、小中高校生 500(400)円 ()内は前売り料金。20名以上の団体は各2割引。土曜日は中学生以下無料 ※当入場券で、館内のすべての展示が鑑賞可 |
主催 | 山形新聞、山形放送、山形美術館、山形県 |
共催 | 山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形県教育委員会、山形市、山形市教育委員会、山形県芸術文化協会、山形市芸術文化協会 |
協賛・協力 | ニコン、ニコンイメージングジャパン、堀内カラー |