フランス近代絵画の魅力 吉野石膏コレクション・服部コレクション 第2期展示(7/17-8.27)
2021.07.16
本年度は、吉野石膏コレクションと服部コレクションを通じて、フランス近代絵画の多彩な世界を6つのテーマで紹介していきます。第2期は「印象派からエコール・ド・パリ」です。
19世紀後半、都市の新しいライフスタイルを鮮やかな色彩と動きのあるタッチによって描いた印象派の作品は、同時代の人々に衝撃を与えました。さらに、主題、色彩、構図、技法における印象派の試みは、画家自身が感じたものを色や形によって自由に表現する新しい絵画表現へと受け継がれていきました。
20世紀に入ると、フォーヴィスム、キュビスム、表現主義、新造形主義、ダダイズムなど、ヨーロッパ各地に革新的な芸術が次々に誕生します。このような視覚的な新しさを追究するモダニズム運動が勢いを増す一方、世界各国から芸術の都・パリに憧れてやってきた異邦人の画家たちは、“エコール・ド・パリ(パリ派)”と呼ばれ、身近な情景を個性豊かに描いていきました。
今回は、印象派を代表するモネ、ピサロ、シスレー、ルノワール、20世紀美術への道を拓いたセザンヌやファン・ゴッホをはじめ、フォーヴィスムを代表するマティス、マルケ、ヴラマンク、エコール・ド・パリのヴァン・ドンゲン、ユトリロ、ローランサン、シャガール、キスリングらを紹介します。
「令和3年度国立美術館巡回展 国立西洋美術館コレクションによる 山形で考える西洋美術 ──〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき」とあわせ、パリを舞台に花開いた個性豊かな表現をお楽しみください。
展示作品リスト:フランス近代絵画の魅力2021年2期リスト