収蔵品展
収蔵品展「山形の近代洋画 ─県美展の先達たち」
当館収蔵品のなかから、大正から昭和の初めにかけて、県内の洋画界の礎を築いた作家たちの作品を紹介します。
昨年、山形県総合美術展(県美展)は70回を迎え、戦後の県芸術文化の流れを概観する展覧会が開催されました。県美展の開催は戦後の復興運動のなかで日展などの官展の再開、各研究団体の設立など中央の美術運動と足並みを揃えるかたちで整理されましたが、この機運は戦後突然に湧き上がったものではなく、明治末期から昭和にかけて県内各地で行われた美術運動が結実したものでした。たとえば、大正時代に創設された洋画団体「毒地社」は県内洋画界の先駆け的な役割を果たしたにも関わらずその功績はあまり知られていません。本展ではこれまでの収蔵品に加えて近年当館に寄贈・寄託された作品・資料を展示し、「毒地社」に代表されるような、大正から昭和初期の県内美術運動の一端を紹介します。現代とくらべて情報と物質に恵まれていたとはいえない時代において、新しい絵画をめざして情熱を傾けた先達たちの精神をさぐります。
主な展示作品
小塚義一郎《ひげの男》《今泉海岸》奈良村正史《ジャワの女》《蔵王山風景》
為本自治雄《北国秋景図》《カフェー小景》牧野柿五郎《さかさ富士》
寺崎善弥《十和田湖畔》菅野矢一《自画像》丹野金示《霞城の濠》
椿貞雄《道》、土田文雄《座像》、齋藤求《晩秋の庄内浜》、桜井浜江《二人》など
会期 | 2016/6/8(水)〜6/25(土) |
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開館時間 | 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 一般 500円、高大生 300円、小中生 100円、 20名以上の団体は各2割引。土曜日は中学生以下無料 障害者手帳をお持ちの方と付添者1名は半額 |
主催 | 山形新聞、山形放送、(公財)山形美術館 |
後援 | 山形市 |
お問合せ | 山形美術館 023 622 3090 |