企画展
令和3年度国立美術館巡回展 国立西洋美術館コレクションによる
山形で考える西洋美術 ──〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき
このたび国立西洋美術館のコレクションより、山形で西洋美術を考える展覧会を開催します。同館は1959年の開館以来、松方コレクションをはじめとする良質な西洋美術の作品および資料を収集・展示し、調査研究・保存修復・教育普及等の活動を行っています。本展では西洋美術の歴史を彩るヴェロネーゼ、エル・グレコ、フラゴナール、ドラクロワ、ルノワールなど、ルネサンスから20世紀にかけて活躍した作家たちの作品を紹介します。また国立西洋美術館といえばロダンの彫刻を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そのロダンと山形市出身の彫刻家・新海竹太郎の関わり合い、そして山形の「洋画」と国立西洋美術館収蔵品の展示も見どころです。〈ここ〉山形の地と〈遠く〉の西洋美術が触れ合う豊かなひとときをお楽しみください。
【第1章】
山形生まれの彫刻家が見た〈遠く〉の夢 ──持ち帰られた記憶たち
ロダン《青銅時代》、新海竹太郎《ゆあみ》、新海竹太郎装幀/大塚楠緒子著『晴小袖』ほか
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【第2章】
自分たちのものではない記憶のコレクション ──日本に「西洋美術館」があるということ
ヴェロネーゼ《聖カタリナの神秘の結婚》、エル・グレコ《十字架のキリスト》ほか
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【第3章】
〈ここ〉と〈遠く〉が触れるとき ──西洋と山形の近代以降の芸術
ドラクロワ《墓に運ばれるキリスト》、クールベ《肌ぬぎの女》、モリゾ《黒いドレスの女性(観劇の前)》、ルノワール《木かげ》、セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》ほか
会期 | 2021年7月17日(土)─8月27日(金) |
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休館日 | 毎週月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌平日) ※8月23日(月)は開館 |
開館時間 | 午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで) |
入館料 | 一般1,200(1,000)円、高大生800(600)円、小中生400円 ※カッコ内は前売料金。小中生は当日のみ ※会期中の土曜日は小中生の観覧料無料 ※20名以上の団体料金は当日料金の2割引 ※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名の観覧料は当日料金の半額 ※山形美術館キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証の提示により無料 |
主催 | 国立西洋美術館、公益財団法人山形美術館、山形県、山形新聞・山形放送 |
共催 | 公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形県教育委員会、山形県芸術文化協会、山形市、山形市教育委員会、山形市芸術文化協会 |
お問い合わせ | 展覧会について:山形美術館(023-622-3090) チケットについて:山形新聞社事業部(023-642-7955) |
【感染症予防のためのお願い】
・発熱、せき、咽頭痛など風邪の症状がある方、体調のすぐれない方のご来館はご遠慮ください。
・館内ではマスクの着用をお願いいたします。
・館内設置のアルコール消毒液等で、手指の消毒・除菌にご協力ください。
・入口等での検温にご協力をお願いいたします。検温により37.5℃以上の方のご入館はご遠慮ください。
・展示室内では他の方と1.5メートル以上の距離をあけてご鑑賞ください。
・お客様同士の近距離での発声はご遠慮ください。
・展示室内の混雑を緩和するため、入場制限を行う場合があります。
・体調が急変した場合は、美術館スタッフにお申し出ください。
感染症の拡大状況により、開催内容が変更になる場合があります。
詳細については当館webサイト、Facebook、Twitterでご確認ください。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》1560-70年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
パオロ・ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ)《聖カタリナの神秘の結婚》1547年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス)《十字架のキリスト》油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
ジャン=オノレ・フラゴナール《丘を下る羊の群》1763-65年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
アンリ・ファンタン=ラトゥール《花と果物、ワイン容れのある静物》1865年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
ギュスターヴ・クールベ《肌ぬぎの女》1867年、油彩/カンヴァス、松方コレクション、国立西洋美術館
ベルト・モリゾ《黒いドレスの女性(観劇の前)》1875年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
オーギュスト・ロダン《青銅時代》1877年(原型)、ブロンズ、松方コレクション、国立西洋美術館 撮影:©︎上野則宏
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー《少女》1878年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術
ピエール=オーギュスト・ルノワール《木かげ》1880年頃、油彩/カンヴァス、松方コレクション、国立西洋美術館
ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》1881年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
大塚楠緒子著/新海竹太郎装幀『晴小袖』(書中にラファエロ、ティツィアーノ、ロセッティ、クリンガー、マルタンらの7点の絵画/版画の複製写真のレイアウトあり)隆文館、1906年、国立西洋美術館研究資料センター
関連イベント
【スライドトーク】展覧会の見どころ紹介
2021年7月24日(土)14:00〜15:30
新藤淳(本展企画者・国立西洋美術館主任研究員)
【クロストーク】ロダン×新海竹太郎
〈遠く〉から持ち帰ったもの/持ち帰らなかったもの
2021年7月31日(土)13:30〜15:30
藤原徹氏(仏国認定保存修復家)×田中修二氏(大分大学教授)×新藤淳
進行役:白幡菜穂子(山形美術館主任学芸員)
【追加決定・クロストーク】〈遠く〉からの花粉たちはどこへ
――梅津庸一の故郷・山形で考える(西洋)美術
2021年8月8日(日)13:30〜15:30
梅津庸一氏(アーティスト)× 岡部信幸(山形美術館副館長兼学芸課長)× 白幡菜穂子 × 新藤淳
本イベントは中止となりました(2021.8.6追記)
【講演会】私の好きな国立西洋美術館
2021年8月9日(月・振替休日)14:00〜15:30
元木幸一氏(山形大学名誉教授)
【講演会】「モネとロダンと…」──もうひとつの国立西洋美術館
2021年8月21日(土)14:00〜15:30
幸福輝氏(元国立西洋美術館チーフ・キュレーター)
※会場は全て山形美術館3階ホール(定員60名)
※要当日観覧料、申込不要(先着順)
※各回、当日に整理券を配布する予定です。詳細はトピックでお知らせします。
※イベントの最新情報は当館トピックでお知らせします。