収蔵品展
近岡善次郎 聖なるイメージ
新庄市出身の近岡善次郎(1914-2007)は、東京・文化学院美術部で有島生馬や石井柏亭から洋画を学び、卒業後は美術団体・一水会を中心に活躍しました。
1956年近岡は文部省留学生としてヨーロッパに渡り、西洋の古典や当時の美術界の情勢を見聞しながら画家としての在り方を模索します。これが東北地方の出自であることを強く認識するきっかけとなり、帰国後は東北の民間伝承や、そこで生きる人々の心情などをテーマとした油彩画を精力的に発表。63年には秋田と青森の土着信仰をもとにした作品で安井賞を受賞しました。
本展では2007年に当館に寄贈された近岡の油彩作品のなかから、キリスト教絵画の影響を受けた母子像のほか、日本の霊場や神仏など、聖なるイメージがあらわされた作品に焦点を当てます。また山形の民話や東北の祭りから着想を得た作品などもあわせて展示し、郷土への慈愛に満ちた近岡の絵画世界を紹介します。
会期 | 2023年12月14日(木)─2024年1月28日(日) |
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開館時間 | 午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(1月8日は開館、1月9日休館)、12月28日─1月3日 |
入館料 | 一般1,000円、高大生600円、小中生400円 ※同時開催の「没後50年 土田文雄展」と統一料金 ※20名以上の団体は2割引 ※土曜日は中学生以下無料 ※日曜日午前中はメセナにより中学生以下無料 ※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名の観覧料は半額 ※山形美術館キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示により無料 |
主催 | 山形美術館、山形新聞・山形放送 |
共催 | 山形県、公益財団法人山形県生涯学習文化財団 |
後援 | 山形市 |
お問い合わせ | 山形美術館 990-0046 山形市大手町1-63 電話:023-622-3090 FAX:023-622-3145 |
《ねむる農婦》1958年
《東北のマリア》1958年
《神の湯》1960年
《おけさ堤》1962年
《霊場宇曽利山》1962年
《楽園》1967年
《うばすて山》1975年
《浄音》1978年
《晩秋》1981年
関連イベント
【記念講演会】山形大学名誉教授・元木幸一氏(西洋美術史)
日時:1/14(日)14:00-15:30
会場:山形美術館3階ホール
定員:先着80席(先着順、申し込み不要、要観覧料)
【ギャラリートーク】担当学芸員によるミニギャラリートーク
日時:12/17(日)、1/7(日)、1/14(日)各日11:00-(20分程度)
会場:山形美術館2階 第4展示室
※申し込み不要、要観覧料