小野皓一・サイトユフジ展
山形ゆかりの現代作家による二人展を開催します。小野皓一(1946年宮城県石巻市生まれ)は、武蔵野美術大学油絵学科を卒業後ドイツに渡りました。ベルリンを中心に制作活動ののち、1984年に帰国。母校の教員として後進の指導にも情熱を注ぎました。2017年、山形に移住し作家活動を行なっています。小野は「絵画の成立」という根源的な命題を、描く行為を通じて一貫して追求しています。サイトユフジ(1949年山形市生まれ)は、武蔵野美術大学産業デザイン科卒業後に渡欧し、ウィーンを中心に作家活動を行いました。1987年に帰郷後は、絵画のほか絵本や版画など様々な分野で活躍しています。日本社会が激変する1970年前後に学生時代を過ごし、東西冷戦構造のヨーロッパで自らの絵画の思索を深め、現在山形を拠点に活動する小野皓一とサイトユフジ、それぞれの活動の軌跡と、現在の多彩な表現を紹介します。