富岡鉄斎
紅花商人ゆかりのコレクション
明治・大正の時代「最後の文人画家」として知られた富岡鉄斎(1836-1924)。幕末の動乱期には勤皇学者として国事に奔走し、明治維新後は神官の公職につきました。終生学者であると自認し、詩書画に通じた文人画家として多くの書画を世に送り出したことで知られます。そのモチーフは多岐にわたり、奔放な筆致と豊かな色彩による作品は近代日本の美術史においても傑出した存在感を放っています。
当館は1968年より紅花商人の流れを汲む長谷川家から作品を受け入れ東洋日本美術のコレクションを拡充してきた経緯があります。本展では収蔵品および(山)長谷川家より借用した作品で構成し、同コレクションの鉄斎作品を一堂に介する機会とします。