「生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス」開催!
2019.03.21
4月6日から「生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス」を開催いたします。
野口久光(1909-1994、宇都宮市生まれ)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、映画配給会社・東和商事(現・東宝東和)に入社、ヨーロッパ映画の宣伝に従事し、戦前戦後にかけて1,000枚を超える映画ポスターを描きました。そのポスターは、タイトルや俳優の名前まですべて手描きで、作品の雰囲気と内容を豊かに表現した「一枚の絵画」としての魅力に溢れています。『大人は判ってくれない』(1959)の監督フランソワ・トリュフォーは、野口の日本版ポスターに感激し、続編のなかに登場させたという逸話も残っています。
野口久光は戦前から映画、ジャズ、ミュージカルの評論家としても活躍し、デューク・エリントンやカウント・ベイシーなど、内外のジャズの巨匠たちと親交を結びました。日米の音楽文化への貢献により、ニュー・オリンズとルイジアナ州クローリーの名誉市民にも選ばれました。
野口久光の生誕110周年を記念する本展では、映画ポスターやその原画、映画スターやジャズプレーヤーのポートレート、さらにデザインを手がけた書籍・雑誌・レコードジャケットなど、約400点に及ぶ作品・資料を一堂に会します。また山形市は2017年、映画分野でユネスコ創造都市ネットワークへの加盟が認定されました。本展会期中、10月に開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭2019と連携したプレイベントも実施されます。時代を経てもその輝きを失わない野口久光のグラフィック・デザインの世界を、映画の都・山形で紹介します。ぜひご覧ください。
会期 2019年4月6日(土)─5月12日(日)
休館日 =4月8日(月)、15日(月)、22日(月)、5月7日(火)
開館時間=午前10時─午後5時[入館は午後4時30分まで]
入館料 一般900円 高大生600円 小中生400円
土曜日、5月5日は中学生以下無料
[20名以上団体は各2割引、障がい者とその付添者1名は各半額]
※キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示で無料
フォーラム山形野口久光展関連企画上映会チケット持参の方は100円引き
主催=山形美術館、山形新聞、山形放送
共催=山形県、公益財団法人 山形県生涯学習文化財団
後援=山形市
協力=公益財団法人 川喜多記念映画文化財団、北原照久コレクション、清水俊宏コレクション、認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、フォーラム山形
企画協力= NPO法人 古き良き文化を継承する会
監修=根本隆一郎(NPO法人 古き良き文化を継承する会
関連イベント
1)大林宣彦監督講演会
●日時/4月27日(土)13:30─ ●会場/山形美術館3階ホール(120席)
野口久光がポスターを手がけた「禁じられた遊び」や「第三の男」など、往年の名作映画に大林宣彦氏が捧げた映画を上映した後、大林宣彦監督から映画をこよなく愛する山形の皆さんにご講演いただきます。
上映作品 『思い出は映画とともに』(大林宣彦監督作品/2014年/48分)
聞き手 根本隆一郎氏NPO法人 古き良き文化を継承する会代表)
共催=認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
※当日展覧会入場者の方は参加無料ですが、整理券が必要です。当日10:00より館内にて整理券を配布します(先着順)。
2)山形国際ドキュメンタリー映画祭2019プレイベント─禁じられた遊び─
10月に開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭プレイベントとして、野口久光がポスターを描いた映画を上映し、関連トークを行います。
日時 2019年4月19日(金)─25日(木)
上映映画 『禁じられた遊び』[デジタル・リマスター版](ルネ・クレマン監督/フランス/1952(日本公開1953/86分)
会場 フォーラム山形(山形市香澄町2-8-1 電話023-632-3220)
料金 前売1,100円
※山形美術館「野口久光 シネマ・グラフィックス」チケット(半券可)の提示で、当日料金が1,200円になります。
主催=認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
共催=フォーラム山形、山形美術館
問い合わせ 認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局 023 666 4480
展覧会のお問い合わせ 山形美術館 山形市大手町1-63 電話023 622 3090
チラシPDF野口久光シネマ・グラフィックス